VW センサーの不調と修理費用目安

電装・電子制御の修理費用
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フォルクスワーゲン(Volkswagen、以下VW)は、安全性能や快適性の高さで知られるドイツ車ブランドです。

そんなVW車には、車両全体にさまざまなセンサーが搭載されており、エンジン制御からブレーキシステム、さらにはドライバー支援システムに至るまで、多くの機能を支えています。

しかし、センサーも精密機械の一種であり、劣化や故障が起こると車の動作に直接影響を与えます。

放置してしまうと、走行性能の低下や事故リスクの増加につながることもあるため注意が必要です。

この記事では、VW車に搭載されている主なセンサーの種類と、それぞれの不調サイン、原因、放置した場合のリスク、修理費用の目安、そして日常できるチェック方法についてわかりやすく解説します。

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VW車に搭載されている主なセンサー

VW車には多種多様なセンサーが搭載されています。主なものを整理すると以下のとおりです。

  • O2センサー(酸素センサー)
  • ABSセンサー(ホイールスピードセンサー)
  • MAFセンサー(エアフローメーター)
  • クランク角センサー・カム角センサー
  • タイヤ空気圧センサー(TPMS)
  • レーダーセンサー(ACC、衝突被害軽減ブレーキ用)
  • パーキングセンサー(障害物検知用)

これらのセンサーは、それぞれ重要な役割を果たしており、どれかひとつが故障するだけでも車の機能に支障が出ることがあります。

センサー不調によくある症状

センサーの不調は一見わかりにくいことが多いですが、車の動きやメーター表示に次のような異常が出る場合は注意が必要です。

エンジンチェックランプが点灯する

O2センサー、エアフローメーター、カム角センサーなどに異常があると、エンジンチェックランプが点灯します。点灯したまま走行すると燃費悪化やエンジントラブルにつながります。

ブレーキ警告灯が点灯する

ABSセンサーに異常があると、ABS機能が停止し、ブレーキ警告灯が点灯します。滑りやすい路面での制動力に大きな影響が出るため危険です。

エンジンのふらつき・加速不良

エアフローメーターやクランク角センサーに不具合が出ると、空燃比の制御がうまくいかず、アイドリング不安定、加速が鈍いなどの症状が出ることがあります。

タイヤ空気圧警告灯が点灯する

タイヤ空気圧センサーに異常があったり、実際にタイヤがパンクしていると、警告灯が点灯します。無視して走行するとバースト事故に直結するリスクがあります。

パーキングセンサーが誤作動する

障害物がないのに警告音が鳴る、または本当に障害物があるのに反応しない場合、パーキングセンサーの故障が考えられます。

センサー不調の主な原因

VW車のセンサーに不調が起こる原因は次のようなものが考えられます。

経年劣化

センサーも消耗品です。使用年数や走行距離に応じて内部劣化が進み、精度が低下したり、故障したりします。

配線トラブル

センサーと本体をつなぐ配線やコネクタが劣化・断線すると、正しくデータが送られなくなります。特にエンジンルーム内は熱や振動が大きく、劣化が進みやすい環境です。

汚れや異物の付着

O2センサーやエアフローメーターなどは、吸気や排気にさらされているため、汚れや煤(すす)が付着してセンサーの感度が鈍ることがあります。

水没や強い衝撃

大雨や水たまり走行時の浸水、事故による衝撃などが原因でセンサーが破損するケースもあります。

センサー不調を放置するとどうなるか?

センサーのトラブルを放置すると、以下のようなリスクが高まります。

  • エンジンの出力低下や始動不能
  • 燃費の悪化(燃料消費量の増加)
  • ブレーキ制御が効かず事故リスク増大
  • 安全支援システム(ACC、衝突軽減ブレーキ)が作動しない
  • タイヤの空気圧異常に気づかずバーストする危険性

小さな異常でも、放置することで重大な事故や高額修理につながる可能性があるため、早めの対応が重要です。

修理・交換費用の目安

VW車のセンサー関連の修理や交換にかかる費用目安をまとめました。

修理・整備内容費用目安(税込)補足
O2センサー交換約30,000〜50,000円純正品使用時
ABSセンサー交換(1輪分)約20,000〜40,000円前輪か後輪かで変動
MAFセンサー(エアフローメーター)交換約30,000〜60,000円社外品使用でやや安価になることも
クランク角・カム角センサー交換約25,000〜45,000円エンジン始動不良対策にも重要
タイヤ空気圧センサー(TPMS)交換約10,000〜20,000円センサー単体の交換
パーキングセンサー交換約15,000〜30,000円バンパー脱着作業を伴う場合あり

部品代だけでなく、交換工賃が加わるため、実際にはもう少し高くなる場合もあります。

日常的にできる点検・予防方法

センサーのトラブルを防ぐために、日頃からできるチェックを習慣にしましょう。

メーター内の警告灯をこまめに確認

走行前・走行中に警告灯が点灯していないかチェックしましょう。初期異常は警告灯で知らせてくれます。

定期的な診断機チェックを受ける

ディーラーや輸入車専門店では、専用診断機でセンサー類のエラーをチェックできます。年1回程度の診断がおすすめです。

エンジンルームや車体下部の異常を目視点検

配線の緩みや断線、明らかな汚れなどは目で見て気づけることもあります。特に雨上がりや長距離ドライブ後には注意しましょう。

異音や挙動の変化に敏感になる

いつもと違う走行フィーリング、異音、加速の鈍さを感じたら、センサー異常を疑いましょう。早期発見が被害を最小限にします。

警告灯やちょっとした異常にも早めに対応

VW車の快適な走行や高い安全性能は、多くのセンサーによって支えられています。しかし、そのセンサーたちも決して万能ではなく、時には不調を起こすこともあります。

「たかがセンサー」と思わず、警告灯やちょっとした異常にも早めに対応することが、愛車を長く安全に乗るためのカギです。

これからも安心してVWライフを楽しむために、見えない部分にこそ意識を向け、細やかなケアを心がけましょう。愛車は必ずその気配りに応えてくれるはずです。

Volkswagenの修理・メンテナンスを普通の車屋さんが受けてくれない理由は?

専用の診断機が必要だから

Volkswagenなどの輸入車は、OBD(車載診断機)につないでコンピューターの状態をチェックするんですが、これが専用の診断機(VCDSやODISなど)じゃないとしっかり見られないんです。

国産車用の汎用診断機では対応できない項目も多く、「とりあえずチェックランプ消す」くらいはできても、根本的なトラブルの原因追及が難しい…。

➡ 普通の車屋さんでは診断機の導入コストが高い(数十万~百万円超え!)ので、VWを扱っていないお店も多いです。

特殊な整備ノウハウが必要だから

Volkswagenは設計が国産車とちょっと違います。

  • エンジンの配置や補器類の取り回し
  • DSG(デュアルクラッチトランスミッション)
  • 欧州車特有の足回り設計

これらが、国産車の整備感覚と違う部分が多いんですよね。
たとえば、VW特有のDSGミッションのオイル交換とかは、専用の知識と技術がないと逆に壊してしまうリスクも…。

➡ 慣れてない車屋さんだと、手を出すのが怖いというのが正直なところ。

パーツ供給ルートが限られるから

国産車はディーラー系や部品商が豊富にありますが、VWなどの輸入車はパーツ供給ルートが限られることも。

  • 純正部品はディーラー経由じゃないと手に入りにくい
  • 社外部品も、VW専用パーツの取り扱いがある業者でないと難しい

➡ 普通の車屋さんでは部品が取り寄せできない・納期が読めないことが多いんです。

トラブルが起きやすい箇所が独特

VWは例えば…

  • DSGクラッチの摩耗
  • タイミングチェーンの伸び
  • ウォーターポンプやサーモスタットの故障

こういった欧州車特有のウィークポイントがあります。
これは、国産車専門の工場だと「そもそも経験が少なくてわからない」というパターン。

➡ 慣れているVW専門店なら「この型式だとそろそろこの部品が怪しいな」という予測ができるけど、普通の車屋さんだとそこが難しい。

VWは専門店が安心

画像引用元:VW・Audi専門店ナイルプラス

VWオーナーさんはVolkswagen専門店輸入車に強いショップを選ぶのが安心。
整備士さんもVWに慣れているので、トラブルの早期発見や的確な修理が期待できますよ!

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都道府県別 VWの修理・メンテナンスができる整備工場まとめ

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