Volkswagen T‑Cross VS トヨタ ヤリス クロス　類似車種徹底比較

国産＆輸入コンパクトSUVのツートップといえば「フォルクスワーゲン T‑Cross」と「トヨタ ヤリス クロス」。

どちらも街乗りからアウトドアまでこなす万能モデルですが、キャラは意外と違います。

本記事では徹底比較。

購入を迷っている男性オーナー候補に向け、数字だけでなく“乗り味”や“所有満足度”まで深掘りします。

基本スペック早見表

	T‑Cross	ヤリス クロス
全長×全幅×全高	4,140×1,760×1,580 mm	4,180〜4,200×1,765×1,580〜1,590 mm
ホイールベース	2,550 mm	2,560 mm
ラゲージ容量*	455 L ／最大1,281 L	390 L（5名乗車時）／最大1,083 L
WLTC燃費	17.0 km/L（1.0TSI）	19.4〜30.8 km/L（1.5Lガソリン〜HV）
価格帯（税込）	336.8万円〜359.9万円前後	217.2万円〜323.4万円前後

*VDA方式（T‑Cross）／トヨタ公称値（ヤリス クロス）

デザインとサイズ感

• T‑Crossは角張ったマスクに水平基調のグリル。
  新色グレープイエローなどビビッドカラーが多く、“欧州テイストの遊び心”を主張します。
  
  全幅1.76 mながら肩が張って見えるので、駐車場での存在感はクラス上。
  
  
• ヤリス クロスはキーンルックを受け継ぎつつ、樹脂フェンダーでSUVらしさを演出。
  ボディは若干長いものの、ドアミラー位置が低めで取り回しは軽快。
  
  “普通っぽさ”を好む人に刺さります。
  
  

サイズ選びのヒント

• 幅が気になる都市部ユーザー→ヤリス クロス
  
• 後席足元より荷室長さ重視→T‑Cross

エンジン＆走行フィール

	出力/トルク	特徴
1.0L TSI（T‑Cross）	116 PS / 200 Nm	低回転からターボが効き、7速DSGと相性抜群。 高速での中間加速は1.5L級の余裕
1.5L 直3 NA（ヤリス クロス）	120 PS / 145 Nm	街乗りで扱いやすいが高回転はやや賑やか
1.5L ハイブリッド	システム116 PS、WLTC30.8 km/L	モーターの瞬発力でストップ＆ゴーが滑らか

試乗インプレ（筆者主観）

• T‑Crossは「カチッとしたドイツ車らしさ」。
  ステアリングが重めで直進安定性◎。
  
  
• ヤリス クロスは「軽快でスッと曲がる国産小型車」。
  HVなら静粛性も高め。
  
  

燃費と維持費

• 燃費：ガソリン同士の比較ならヤリス クロス（19.8 km/L前後）がやや優勢。
  ただしT‑Crossもハイオク指定ながら17 km/Lと優秀。
  
  
• 燃料代（年間1万㎞想定）
  • T‑Cross：1.0TSI／ハイオク＝約9万円
  • ヤリス クロス：1.5ガソリン／レギュラー＝約7万円
  • ヤリス クロスHV：レギュラー＝約5万円

ハイブリッドは車両価格＋電池保証を踏まえて10年でトントン、という計算になるケースが多いです。

荷室＆実用性

• T‑Crossは分割スライド後席＋可倒で最大1,281 L。
  自転車1台を積んでもまだ余裕。
  
  
• ヤリス クロスは床面2段調整のアジャスタブルデッキを採用。
  普段はフラットな390 L、後席格納で1,083 L。
  アウトドアギア程度なら十分。
  

安全＆先進機能

	主な機能
T‑Cross	Travel Assist（渋滞対応ACC＋レーンキープ）、LEDマトリクス“IQ.LIGHT”などを全車標準
ヤリス クロス	Toyota Safety Sense（プリクラッシュ、全車速ACC、レーントレーシングなど）を全グレード標準装備

どちらも“準自動運転”レベルの装備を持つので安全面の差は僅少。

細かな警報音の好みで選んでもOKです。

価格とコスパ

• T‑Cross：装備が充実した「TSI Style」で359.9万円。
  
  輸入車らしい質感＆7速DSGを考えれば妥当。
  
  
• ヤリス クロス：ガソリンXが217.2万円から、HV Z“Adventure”でも320万円強。
  
  価格帯が広く、“自分の予算内で細かく選べる”のが強み。
  
  

こんな人におすすめ

ライフスタイル	おすすめ車
長距離ドライブや高速を多用。 「輸入車らしい走り＆質感」が欲しい	T‑Cross
街中メインで燃費重視。 維持費を抑えつつ国産の安心感を取りたい	ヤリス クロス（HV）
週末キャンプで荷物モリモリ派	T‑Cross
奥様や家族とシェア。 誰でも運転しやすい車がいい	ヤリス クロス

まとめ

• 走りと質感＝T‑Cross、燃費とお財布＝ヤリス クロスという図式。
  
  ただし装備や安全性はほぼ互角。
  
  
• 輸入車初心者でもT‑Crossはパワートレインが1種類なので迷いにくく、ディーゼルや複雑な電子制御もなし。
  
  
• ヤリス クロスは「グレード選びが楽しめる」。
  
  ガソリン→HV、2WD→4WDまで幅広く、将来のライフスタイル変化にも対応できます。
  
  

最後は“自分がワクワクするデザインかどうか”が決め手。

ぜひディーラーで実車を見て、ドアの閉まる音やシートの感触を比べてみてください。

きっと愛車候補がひとつに絞れるはずです。

ワンポイントアドバイス

購入を決める前に、任意保険の見積もりと、タイヤサイズ（T‑Cross 205/55R17, ヤリス クロス 215/50R18 など）も要チェック。

維持費シミュレーションで“後悔しないコンパクトSUV選び”を完成させましょう！

T-Crossと類似車両の比較

T-Crossと同じくらいのサイズ・価格帯で迷いやすいモデルをピックアップし、価格・ボディサイズ・走り・装備を中心に比較しました。