Volkswagen T-Rocを中古で買うときのチェックポイントや注意点

T‑Roc
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SUVブームのいま、フォルクスワーゲンのコンパクトSUV「T‑Roc(ティーロック)」は街乗りもアウトドアも楽しめる万能選手として人気です。

今回は中古でT‑Rocを狙うときに押さえておきたいポイントと注意点をまとめました。

この記事を読み終わるころには、展示車のどこをチェックすれば良いかがイメージできるはずです。

中古 T‑Roc 購入チェックリスト(すべて一括で確認!)

  • 整備記録簿:12 か月点検の履歴が毎年そろっているか
  • リコール/サービスキャンペーン:LEDマトリクス対策など実施済み証明の有無
  • 走行距離:3 万 km以下が理想、表示と整備記録の数字が一致するか
  • DSG(7速湿式)
    • 発進時ジャダーなし/D↔R切替で衝撃小
    • オイル交換履歴(6 万 kmごと)
  • エンジン
    • アイドリングの振動・異音なし
    • 排気に白煙・黒煙なし
  • 冷却系:ウォーターポンプまわりにじみ・ラジエーターファン異音なし
  • 燃料系/AdBlue(TDI)
    • 尿素タンク漏れ痕なし
    • AdBlue残量警告灯オフ
  • OBD‑Ⅱ診断
    • DSG過熱(P17BF/P17C0)なし
    • ミスファイア(P0301‑P0304)履歴なし
    • インフォテイメント故障(B200000)なし
  • 電装品
    • パワーウインドウ・集中ドアロック作動良好
    • デジタルコックピット/ナビ再起動なし・ドット欠けなし
    • ACC/Front Assist 警告灯オフ、レーダーカバー損傷なし
  • バッテリー健康度:SoH 80%以上(診断書確認)
  • タイヤ&ホイール
    • ガリ傷少、溝4 mm以上、片減りなし
    • DOTコードで製造4年以内
  • 足まわり:異音なし、サスペンションオイル漏れなし
  • ブレーキ:ローター段付き・ジャダーなし、残厚前後5 mm以上
  • ボディ外装
    • リアゲート水抜き穴詰まりなし・錆びなし
    • パネル隙間均一(事故歴チェック)
  • ウェザーストリップ:指でなぞって白粉が出たら要交換
  • 室内:シート破れ・異臭なし、エアコン風量・温度切替良好
  • ライト類:LEDヘッド・テール・ウインカー全点灯、曇り・水滴なし
  • 保証:ディーラー認定中古なら保証継承手続き、一般店なら延長保証プラン有無
  • スペアキー・取扱説明書:そろっているか
  • 試乗感覚
    • ハンドル直進性、ペダルフィーリングに違和感なし
    • 1.5 TSIはACT作動時の軽い振動のみで大きな揺れなし

この20項目をチェックすれば、T‑Rocの“当たり個体”を見極めやすくなります。

スマホに保存して現車確認に役立ててください!

1.T‑Rocってどんなクルマ?

  • 2017年欧州デビュー、日本導入は2020年

    MQBプラットフォームを使うコンパクトSUV。

  • 全長4,240 mm×全幅1,825 mmと日本の立体駐車場に収まるサイズ感。

  • 1.5 TSIガソリン(150 ps)/2.0 TDIディーゼル(150 ps)/2.0 TSI 4Motion(190 ps)などパワートレインが豊富。

  • 7速DSGと軽快なハンドリングで「ゴルフより視界が高くて楽しい」と評判。

相場とグレード選び

  • 2025年春の平均価格は約321万円

    最安物件は230万円付近、「R」は500万円超も。

  • 人気は「TSI Style」「TDI Style Design Package」。

    LEDマトリクス、デジタルメーター、ACC付きが満足度高い。

  • 走行距離3万km以下、ディーラー点検記録簿付きならリセールも安心。

走りを支えるメカのチェック

◎DSG(7速湿式)

  • 発進時のジャダーやD→R切替時の衝撃がないか試乗で確認。

  • ミッションオイルは6万kmごと交換推奨。

    未交換なら整備費を見積もり。

◎エンジン

  • アイドリングの振動と排気音に耳を澄ませ、ミスファイアで回転が揺れないか確認。

  • 1.5 TSIはACT(気筒休止)作動中の微振動は正常。

◎冷却・燃料系

  • ウォーターポンプにじみ、ファン異音を要チェック。

  • ディーゼルはAdBlueタンクの漏れ痕と残量警告の有無を確認。

4.電装&安全装備の注意点

  • 2024年にLEDマトリクスヘッドライトのリコール(外‑3947)あり

    記録簿や対策ステッカーを確認。

  • 集中ドアロックやパワーウインドウの動作確認必須。

    モーター交換は1か所3〜8万円。

  • デジタルコックピットのドット欠け・結露、ACCレーダーカバーの割れも要チェック。

5.ボディ&足まわり

  • ホイールのガリ傷とタイヤ外側の片減りはアライメントずれのサイン。

  • リアゲート下端の水抜き穴が詰まると錆びやすいので要確認。

  • ドア開口部のウェザーストリップに白い粉が付けば交換時期。

6.維持費シミュレーション

  • 燃費:1.5 TSI=13〜16 km/L、2.0 TDI=17〜20 km/L
  • エンジンオイル+フィルタ:年1回または1.5万kmごと 約1.5万円
  • DSGオイル:6万kmごと 約3.5万円
  • AdBlue補充:1万kmごと 約5,000円
  • 自動車税:1.5 TSI=3万4,500円、2.0 TDI=3万9,500円

7.商談前のチェックリスト

  • リコール/サービスキャンペーン実施記録
  • 毎年の12か月点検整備記録簿
  • DSGオイルとタイミングベルト(TDIはチェーン)交換履歴
  • バッテリー健康度(SoH80%以上が目安)
  • タイヤ残溝と製造年週
  • 保証継承または延長保証プランの有無

8.年式ごとの進化と狙い目モデル

2020年モデル

  • 「TSI Style」が割安。

    Car‑Net非対応なのでスマホ連携は確認。

2022年フェイスリフト

  • 一文字LEDデイライト採用、MIB3でワイヤレスCarPlay対応。

  • ディーゼルの静粛性向上、安全装備も追加。

2024年「R」登場

  • 2.0 TSI 300 ps/4Motion、0‑100 km/h 4.9 秒

  • 19インチタイヤは1本4万円クラス。

    可変ダンパー「DCC」の異音確認必須。

9.OBD診断で分かる隠れトラブル

  • P17BF/P17C0:クラッチ温度=DSG過熱履歴
  • P0301〜P0304:ミスファイア履歴=点火系要確認
  • B200000:インフォテイメント故障=ナビ再起動症状
    走行テスト後に再スキャンすると隠れたエラーが見つかりやすい。

10.購入後にやっておきたい初期メンテ

  • エンジン&DSGオイルをリフレッシュ
  • エアコンフィルター交換と車内クリーニング
  • タイヤ空気圧を合わせTPMSを初期化
  • デジタルコックピットでメーター色を自分好みに設定
  • ボディコーティング+樹脂フェンダー艶出し

11.よくある質問Q&A

Q:乾式DSGは壊れやすい?


A:日本仕様の1.5 TSI/2.0 TDIは湿式クラッチ。

オイル管理を怠らなければ高寿命。

Q:ディーゼルはDPF詰まりが怖い?


A:月1回の長距離走行で自動再生が働く。

都市中心ならガソリンを選ぼう。

Q:ACCの誤作動はある?


A:エンブレム裏レーダーの汚れが原因の場合あり。

洗車時に柔らかいクロスで拭けばOK。

12.エモい買い方のススメ

展示車のドアを開けハンドルを握り、シートを一番低くセット。

視界の高さとメーターのフォントが「おっ」と胸に響けば、それは運命かもしれません。

夜の試乗でアンビエントライトを光らせ、同乗者が「このクルマ、いいね」と言ったら、その背中を信じて契約書にサインしましょう。

T‑Rocは“直感で惚れる”力を持った一台です。

13.まとめ

T‑Rocはゴルフ譲りの走りとSUVらしいタフさを兼ね備えた“ちょうどいい”相棒。

ただし中古で選ぶときは「DSGのメンテ履歴」「LEDライトリコール」「電装の小トラブル」をしっかり洗うのが安心への近道です。

整備記録が豊富なディーラー認定中古車が理想ですが、一般店でも本記事のチェックリストを使えば掘り出し物に出会えます。

愛車選びは一度きりの大きな買い物。

ぜひ試乗でハンドルの重さやペダルフィーリングを確かめ、「おっ、コレいいな」と心が弾む一台を見つけてください。

この記事があなたのT‑Rocライフのスタートラインになれば幸いです。



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