SUVブームまっただ中の今、フォルクスワーゲン(VW)の“Tファミリー”はコンパクトからミドルクラスまでサイズが選べるのが魅力です。
本記事では T-Cross/T-Roc/Tiguan の最新日本仕様(2025年4月時点)を、丸ごと比べていきます。
どれが自分に合うか悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
まずは3モデルをざっくり紹介
モデル | 一言キャッチ | 得意シーン |
---|---|---|
T-Cross | “ポロ感覚で乗れるSUV” | 都市部・狭い駐車場 |
T-Roc | “走りも見た目もスポーティ” | ワインディング・ドライブデート |
Tiguan | “家族で遠出も余裕” | ロングツーリング・車中泊 |
T-Cross はVW最小SUV。全長4.14 mとコンパクトカー並みの取り回しが売りです。
T-Roc はひと回り大きく、クーペ調のルーフがスタイリッシュ。1.5 TSIの爽快さと4MOTION(4WD)も選べる万能型。
Tiguan は2024年にフルモデルチェンジした3代目。サイズも装備も大幅アップデートされ、eTSIやTDIで燃費と力強さを両立。
ボディサイズ&ラゲッジルーム
- T-Cross:4,140×1,760×1,580 mm/荷室455 ℓ(最大1,281 ℓ)
- T-Roc:4,250×1,825×1,590 mm/荷室445 ℓ(最大1,290 ℓ)
- Tiguan:4,545×1,840×1,655 mm/荷室652 ℓ(2列時)
紙パック飲料で例えると、T-Crossは“1 Lパック”感覚、T-Rocは“1.5 Lペットボトル”、Tiguanは“大容量2 Lペット”といったところ。
キャンプ用品を積むならTiguanが圧勝ですが、都心の立体駐車場ならT-Crossがストレスフリー。
エンジンと燃費
モデル | 主なパワートレイン | WLTC燃費* |
---|---|---|
T-Cross | 1.0 TSI(110 PS) | 17.0 km/ℓ |
T-Roc | 1.5 TSI Evo(150 PS)/2.0 TDI(150 PS) | 15.7–17.0 km/ℓ |
Tiguan | 1.5 eTSI(150 PS)/2.0 TDI(150 PS) | 15.1–15.6 km/ℓ |
*国交省審査値。小排気量+マイルドハイブリッドのT-Crossがもっとも財布に優しい一方、高速巡航での余裕はTiguanのディーゼルが強みです。
価格と維持費ざっくり
- 車両本体(税込)
- T-Cross:336.8 万円〜
- T-Roc:438.9 万円〜
- Tiguan:487.1 万円〜
- 自動車税(1.0 Lは2.0 L以下区分)
- T-Cross:3.0 万円/年
- T-Roc & Tiguan(1.5 L/2.0 L):3.6〜4.3 万円/年
- ハイオク or 軽油
- ガソリン車はハイオク指定。年間1万 kmなら燃料コストはT-Crossが最安。
- TDIは軽油で単価が安く、高速燃費も優秀なので長距離派に有利。
走りのキャラクター

- T-Cross:軽快で視点が高く、街乗りで「疲れにくいコンパクトハッチ」感覚。
- T-Roc:足まわりは引き締まり、ステアリングもクイック。休日のワインディングが楽しい。
- Tiguan:最新MQB-evo採用でボディ剛性が向上。長いホイールベースとアダプティブDCCで高速もフラット。家族が寝ていても安心の乗り心地。
安全&コネクト機能
全車に前方衝突警告+自動ブレーキ、アダプティブクルーズコントロールを標準装備。
TiguanではTravel Assist 2.0に進化し、片側工事の区画誘導もサポート。
T-Crossは小型でも死角を減らす「レーンチェンジアシスト」を採用し、T-Rocはコネクト機能“Discover Pro”が標準でスマホナビ連携がスムーズ。
よくある故障・弱点比較
モデル | よく聞く症状 | 対策・コツ |
---|---|---|
T-Cross | 胎圧センサー/ABSエラー | バッテリー上がり後は初期化必須。定期診断で早期発見。 |
T-Roc | ミスファイア・DCTジャダー | 点火系清掃&DSGフルード交換を早めに。予防整備がカギ。 |
Tiguan | DSGメカトロ不調・緊急モード | メカトロ対策品に置換。7万 km前後での点検を推奨。 |
いずれも設計上の“持病”というより消耗部品の早期劣化が原因。
正規ディーラーまたはVW専門店での【DSGオイル&フィルター4万 km交換】と【ウォーターポンプ周辺の漏れチェック】を習慣化すれば、大きなトラブルは回避できます。
あなたにピッタリなのは?
コンパクト・ミドルと幅広くそろうVWのSUVは、「今のライフスタイル」だけでなく「数年後の使い方」も想像して選ぶことが後悔しないコツ。
あなたの愛車選びのヒントになれば幸いです。試乗で“シートに座った瞬間のフィーリング”もぜひ体感してみてくださいね!
T-Cross・T-Roc・Tiguan比較一覧表
項目 | T-Cross | T-Roc | Tiguan |
---|---|---|---|
キャッチコピー | ポロ感覚で乗れるSUV | 走りも見た目もスポーティ | 家族で遠出も余裕 |
得意シーン | 都市部・狭い駐車場 | ワインディング・ドライブデート | ロングツーリング・車中泊 |
ボディサイズ | 4,140×1,760×1,580 mm | 4,250×1,825×1,590 mm | 4,545×1,840×1,655 mm |
ラゲッジ容量 | 455 ℓ(最大1,281 ℓ) | 445 ℓ(最大1,290 ℓ) | 652 ℓ(2列時) |
エンジン | 1.0 TSI(110 PS) | 1.5 TSI Evo(150 PS) 2.0 TDI(150 PS) | 1.5 eTSI(150 PS) 2.0 TDI(150 PS) |
WLTC燃費 | 17.0 km/ℓ | 15.7–17.0 km/ℓ | 15.1–15.6 km/ℓ |
価格(税込) | 336.8 万円〜 | 438.9 万円〜 | 487.1 万円〜 |
自動車税(年) | 約3.0 万円 | 約3.6〜4.3 万円 | 約3.6〜4.3 万円 |
燃料種別 | ハイオク | ハイオク or 軽油(TDI) | ハイオク or 軽油(TDI) |
走りの特徴 | 軽快・街乗り向き 視点が高く疲れにくい | スポーティな走り ステアリングがクイック | 高速も安定 長距離でも快適 |
安全&コネクト | 前方衝突警告+自動ブレーキ アダプティブクルーズ レーンチェンジアシスト | 上記+コネクト機能“Discover Pro” | 上記+Travel Assist 2.0(工事区画誘導対応) |
よくある故障 | 胎圧センサー/ABSエラー | ミスファイア・DCTジャダー | DSGメカトロ不調・緊急モード |
対策・コツ | バッテリー上がり後の初期化 定期診断で早期発見 | 点火系清掃&DSGフルード交換を早めに | メカトロ対策品に交換 7万 km前後で点検推奨 |
おすすめユーザー | 街乗り&コンパクト派 駐車場が狭い人 | 走りとデザイン重視 独身・DINKS層 | ファミリーで遠出・車中泊派 快適装備重視 |
Volkswagenの修理・メンテナンスを普通の車屋さんが受けてくれない理由は?
専用の診断機が必要だから

Volkswagenなどの輸入車は、OBD(車載診断機)につないでコンピューターの状態をチェックするんですが、これが専用の診断機(VCDSやODISなど)じゃないとしっかり見られないんです。
国産車用の汎用診断機では対応できない項目も多く、「とりあえずチェックランプ消す」くらいはできても、根本的なトラブルの原因追及が難しい…。
➡ 普通の車屋さんでは診断機の導入コストが高い(数十万~百万円超え!)ので、VWを扱っていないお店も多いです。
特殊な整備ノウハウが必要だから

Volkswagenは設計が国産車とちょっと違います。
- エンジンの配置や補器類の取り回し
- DSG(デュアルクラッチトランスミッション)
- 欧州車特有の足回り設計
これらが、国産車の整備感覚と違う部分が多いんですよね。
たとえば、VW特有のDSGミッションのオイル交換とかは、専用の知識と技術がないと逆に壊してしまうリスクも…。
➡ 慣れてない車屋さんだと、手を出すのが怖いというのが正直なところ。
パーツ供給ルートが限られるから

国産車はディーラー系や部品商が豊富にありますが、VWなどの輸入車はパーツ供給ルートが限られることも。
- 純正部品はディーラー経由じゃないと手に入りにくい
- 社外部品も、VW専用パーツの取り扱いがある業者でないと難しい
➡ 普通の車屋さんでは部品が取り寄せできない・納期が読めないことが多いんです。
トラブルが起きやすい箇所が独特

VWは例えば…
こういった欧州車特有のウィークポイントがあります。
これは、国産車専門の工場だと「そもそも経験が少なくてわからない」というパターン。
➡ 慣れているVW専門店なら「この型式だとそろそろこの部品が怪しいな」という予測ができるけど、普通の車屋さんだとそこが難しい。
VWは専門店が安心

画像引用元:VW・Audi専門店ナイルプラス
VWオーナーさんはVolkswagen専門店や輸入車に強いショップを選ぶのが安心。
整備士さんもVWに慣れているので、トラブルの早期発見や的確な修理が期待できますよ!
新車のVWに乗るならカーリースという選択肢も
「中古車もいいけど、やっぱり新車に乗ってみたい」
そんな方には、カーリースという新しい乗り方もおすすめです。
たとえば車のサブスク【SOMPOで乗ーる(そんぽでのーる)】なら、
頭金0円・毎月定額で新車のVolkswagenに乗れるプランが用意されています。
税金や車検、メンテナンス代もすべてコミコミだから、予定外の出費への心配も少なくてラク!
特に「毎年の維持費や突然の出費が気になる…」という方にはぴったりのサービスです。
中古と新車、それぞれの良さを比べてみて、自分に合ったカーライフを選んでくださいね。
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