ゴルフ8 GTIは2020年末に日本へ上陸した最新型GTIです。
伝統の2.0 Lターボ(EA888型・245 PS)、湿式7速DSG、電子制御ディファレンシャル、そして“赤いライン”入りハニカムグリル。
見た目はキリッと先鋭的ですが、中身は「毎日乗れるホットハッチ」。
中古でも値落ちしにくいため、良い個体を選べば長く楽しめます。だからこそ最初の選び方が肝心です。
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Contents
Golf 8 GTI 中古車チェックリスト
1 車両基本情報
2 外装・足まわり
3 エンジン・ミッション
4 電子装備
5 試乗中に体感
6 書類・履歴
7 予防整備費用の見積もり
8 オプション・仕様確認
9 購入店チェック
このチェックリストを全部✓できれば、優良なGolf 8 GTIに出会える確率はグッと上がります。愛車探し、楽しんでください!
相場をざっくり把握しよう
- 2021年式・走行2万km前後……400 万円台後半
- 2022年式・走行1万km台………500 万円前後
- 2023年式・走行1万km未満……520 ~ 560 万円
- 限定モデル“クラブスポーツ”…+50 ~ 80 万円上乗せ
ゴルフ8 GTIは元値が約520 万円だったので、2~3年落ちで7~8割が相場。
登録済み未使用車が突発的に出てくることもありますが、すぐ売れるので日々チェックしましょう。
ボディ&足まわりの外観チェック
- フロントバンパー下の擦り傷
車高は低め。縁石ヒット跡があると修理費がかさみます。 - ヘッドライトの曇りとIQ.Light動作
LEDマトリクスが光らない箇所があるとASSY交換しかなく高額。 - 19インチホイールのガリ傷とタイヤ山
タイヤは235/35R19。1本4万円前後なので溝が薄いと交渉材料。 - ブレーキディスクの段付き
GTI用ブレーキは大径なので交換費が普通のゴルフより重いです。
エンジン&ミッションの要チェックポイント
項目 | 見る・聞くべきポイント |
---|---|
冷間始動 | 1発で掛かりアイドリングが安定しているか |
オイル漏れ | タペットカバー周辺・インタークーラー配管ににじみがないか |
DSG変速 | 発進時にジャダー(振動)がないか、1→2速ショックが過大でないか |
冷却水 | タンク内にサビ色やオイル膜が浮いていないか |
とくに湿式DSG(DQ381)は基本タフですが、オイル交換サイクル(3万km)を守らないと低速ギクシャクの原因になります。整備記録で“DSGオイル交換済み”を確認しましょう。
電子装備は必ず動作確認
ゴルフ8は“デジタル化”が売り。ソフトウェアの不具合で警告灯が点きやすいので、以下は購入前に必ずテスト。
- Discover Proナビの再起動症状
走行中に突然ブラックアウトしないか。 - ACC/Travel AssistがONにならない
カメラやミリ波レーダーの調整ミス事例あり。 - エアコンパネルのタッチレスポンス
反応が鈍い個体はアップデートで治ることも。 - OTAアップデート履歴
ディーラーで無料更新してもらえる期限が残っているか確認。
試乗で体感すべきポイント
- アイドリング停止→発進のスムーズさ
- DCC(アダプティブダンパー)の切替
COMFORTとSPORTの差が極端に小さい場合はショック抜けの可能性。 - ステアリングセンターのずれ
直進でハンドルがわずかに曲がっていればアライメント必須。 - 加速時のホイールスピン制御
フル加速でトラクションコントロールが過剰介入するとLSDに負担が掛かっています。
整備履歴で見るべき書類
記録簿が欠けている項目は「交換歴なし」と同義。値引き交渉か、整備費用を想定して予算取りを。
予防整備に備える費用感
整備メニュー | おおよその費用 |
---|---|
DSGオイル+フィルター交換 | 4~6 万円 |
ブレーキパッド&ディスク前後 | 10~15 万円 |
タイヤ4本交換(19インチ) | 15 ~ 18 万円 |
12か月点検(正規ディーラー) | 2 ~ 3 万円 |
年間維持費はざっくり30 ~ 40 万円(税金・保険込み)を見ておくと安心です。
おすすめオプションと避けたい仕様
購入先はここをチェック
- 正規ディーラー認定中古車(Das WeltAuto)
高いが保証が長い。ソフト更新やリコール対応がスムーズ。 - 輸入車専門店
価格は抑えめ。テスター診断を積極的に見せてくれる店を選ぶ。 - 個人売買・ネットオークション
価格は最安。ただし現車確認と陸送手配、名義変更を自己手配できる人向け。
まとめ:ポイントを押さえれば長く楽しめる一台
ゴルフ8 GTIは“速いけれど肩の力を抜いて乗れる”絶妙なバランスを持ったホットハッチです。
中古市場でじっくり良個体を探し、適切なメンテナンスを続ければ、毎日の通勤からワインディング、そしてサーキット走行まで頼れる相棒になるはず。
この記事のチェックリストを片手に、理想のGTIを掘り当ててください。
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