VW POLO(以下ポロ)はコンパクトで使いやすく、しかもドイツ車らしい剛性感が味わえる――そんな魅力から、中古市場でも根強い人気です。
2018年式(現行型の前期モデル)なら車両価格はおよそ 108〜180 万円 が相場で、平均値は140 万円前後。
ここでは「車体135 万円+諸費用20 万円=155 万円」で購入したケースを例に、5年間フルに走ったときのリアルな維持費を試算してみましょう。
シミュレーションの前提条件
費用内訳と5年間の合計

法定費用・税金系
- 自動車税(種別割):30,500 円/年 ×5年 = 152,500 円
- 重量税(車検時に2年分前払い):24,600 円 ×2回 = 49,200 円
※1.5 t以下・車齢13年未満の場合 - 自賠責保険:20,010 円(24か月) ×2回 = 40,020 円
車検・点検整備代
- 基本整備料+検査機器使用料など:およそ 50,000 円/回 ×2 = 100,000 円
- 合計(税金+法定費用込み):およそ 209,220 円
任意保険
輸入コンパクトカーは料率クラス8〜9あたりが多く、
30代男性・ゴールド免許・車両保険付きダイレクト型なら 70,000 円/年 が目安。
→ 5年で 350,000 円(等級UPによる低減は見込まずに計算)
燃料費
1年:10,000 km ÷14 km/ℓ ×186.3 円 ≒ 133,000 円
5年合計:665,000 円
消耗品
- オイル交換 8,000 円 ×2回/年 ×5年 = 80,000 円
- エアフィルター・ワイパーなど = 20,000 円
- タイヤ(16 インチ相当を1セット交換)= 40,000 円
- ブレーキパッド(前後どちらか一度交換)= 30,000 円
→ 計170,000 円
駐車場(地方:月7,000 円/都市部:月15,000 円)
ここでは間を取って 10,000 円/月 とすると
10,000 円 ×60か月 = 600,000 円
5年間トータルはいくら?
項目 | 5年間の概算 |
---|---|
車体購入+登録諸費用 | 1,550,000 円 |
法定費用・税金 | 241,720 円 |
車検・点検整備代 | 309,220円 |
任意保険 | 350,000 円 |
燃料 | 665,000 円 |
消耗品 | 170,000 円 |
駐車場 | 600,000 円 |
総額 | 3,895,940 円 |
※買い替え時の下取り価格(例:40万円)を差し引くと、実質支出は 約350万円。
数字から見えた「ポロ維持費」のポイント
燃料費のインパクトが最大
輸入車だから高いというより「走行距離×ガソリン単価」の方が支出を左右します。
燃費を1 km/ℓ伸ばせば5年で約47,000 円節約。
税金面では意外と軽量級
排気量と重量がコンパクトなおかげで、自動車税も重量税も国産1.5 Lクラスと同程度。
車検は“どこで受けるか”がカギ
ディーラー整備なら20万オーバーも珍しくありませんが、輸入車慣れした民間工場+純正OEM部品で組めば10万円台前半に収まることも。
任意保険はダイレクト型+年間走行距離設定で圧縮
料率クラスが高めでも、ネット型+年間1万 kmプランにするだけで2〜3割安くなるケースがあります。
駐車場とタイヤサイズは“地域差&グレード差”
GTIグレードは18 インチの高額タイヤ、都市部は月3万円超の駐車場も。
条件次第で維持費は大きく上下するので、購入前にシミュレーションを。
まとめ:ポロは「走るほどコスパが光る」輸入コンパクト
5年間でざっくり 350万円台。
月あたりに直すと 約6万円。
国産1.5 Lクラスと比べて劇的に高いわけではなく、「ドイツ車らしい走り」と「取り回しの良さ」を日常で満喫できることを考えれば、十分に現実的な数字と言えます。
ポイントは
この3つ。
うまくバランスを取れば、「輸入車ってお金かかるんでしょ?」という周囲の声を気持ちよく裏切れるはずです。
ポロで充実したカーライフ、ぜひ楽しんでください!
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