今回は「事故車購入の闇」というテーマで、修復歴のある車の危険性とその見極め方について詳しく解説します。
中古車市場には、見た目は綺麗でも過去に事故を起こした車が数多く流通しています。
修復歴のある車を購入すると、後々さまざまなトラブルに巻き込まれる可能性があるため、事前にしっかりと見極めることが重要です。
事故車とは何か？
まず、事故車とは何かを理解することが大切です。
一般的に、事故車とは過去に重大な事故を起こし、車のフレームや重要な構造部分が修理された車を指します。
以下のような修理が行われた車は、事故車とみなされます。
バンパーやフェンダー、ボンネットの交換だけでは事故車とはみなされません。
事故車の修復歴は、車の価値に大きく影響し、後のトラブルの原因となることが多いです。
修復歴のリスク
修復歴のある車を購入すると、以下のようなリスクがあります。
安全性の低下
修復歴のある車は、一度大きなダメージを受けたため、安全性が低下している可能性があります。
特にフレームやサスペンションが修理された場合、元の状態に完全に戻すことは難しく、再び事故を起こした際に、車が適切に衝撃を吸収できない可能性があります。
トラブルの発生
修復歴のある車は、後々さまざまなトラブルが発生するリスクが高いです。
例えば、電気系統の問題や水漏れ、異音などが発生することがあります。
これらの問題は修理費用がかさむ原因となり、結果的に高額な出費を強いられることになります。
価値の低下
修復歴のある車は、中古車市場での価値が大幅に下がります。
将来的に車を売却しようとした際、修復歴があるために買い手がつかない、あるいは著しく低い価格でしか売却できない可能性があります。
事故車の見極め方
事故車を見極めるためには、いくつかのポイントをチェックする必要があります。
ここでは、その具体的な方法を解説します。
ボルトの塗装を確認する
事故車を見極めるための第一歩は、ボルトの塗装を確認することです。
フレーム修理などでパネルが外された場合、ボルトの塗装が削れていることが多いです。
ボルトの塗装が欠けている場合、それはパネルが一度外されたことを示しています。
パネルの内側の色を確認する
次に、パネルの内側の色を確認します。
通常、外側のパネルと内側の色は異なります。
しかし、板金修理を行った場合、内側まで塗装が施されることがあります。
フェンダーの内側の色が外側と同じであれば、そのパネルは板金修理が行われた可能性が高いです。
コーキングの状態を確認する
パネルのコーキングも重要なチェックポイントです。
コーキングとは、パネルの接合部に使用されるシーリング材のことです。
メーカーが機械で行うコーキングと、板金修理時に人間が手作業で行うコーキングには違いがあります。
手作業のコーキングは不規則で、触るとプチプチとした感触があります。
塗装のエッジを確認する
塗装されたパネルのエッジ部分を触ると、ザラザラしているかどうかを確認します。
新車の場合、この部分は滑らかですが、塗装が施された場合、エッジ部分がザラザラしています。
これは、塗装ブースでパネルを塗装する際に、塗料がエッジ部分に残るためです。
修正機の跡を確認する
最後に、修正機の跡を確認します。
修正機は、車のフレームを修正するための専用機械で、事故車の修理に使用されます。
ジャッキポイントに細かいギザギザの跡が残っている場合、その車は大きな事故歴がある可能性が高いため、購入を避けた方が良いでしょう。
実際の確認方法
具体的な確認方法を実例を交えながら解説します。
フロントパネルの確認
まず、ボンネットのボルト部分を確認します。
塗装が削れているかどうかをチェックし、削れている場合はパネルが外されたことを示します。
また、フェンダーの内側の色が外側と違う場合、そのパネルは板金修理が行われた可能性が高いです。
リアパネルの確認
リアパネルの場合、バンパーやリアゲートのボルト部分を確認します。
塗装が欠けている場合は、パネルが外されたことを示します。
また、内側のパネルの色が黒くなっている場合、そのパネルは交換された可能性があります。
コーキングの確認
パネルの接合部のコーキングを確認します。
機械で行われたコーキングは非常に均一で滑らかですが、手作業のコーキングは不規則で、触るとプチプチとした感触があります。
塗装のエッジの確認
塗装されたパネルのエッジ部分を触り、ザラザラしているかどうかを確認します。
ザラザラしている場合、そのパネルは再塗装された可能性が高いです。
修正機の跡の確認
ジャッキポイントなど、車の底部を確認し、細かいギザギザの跡があるかどうかをチェックします。
この跡がある場合、その車は大きな事故歴がある可能性が高いため、購入を避けた方が良いでしょう。
まとめ
車の修復歴を確認するためには、以下のポイントをチェックします。
これらのポイントを確認することで、事故車かどうかを見極めることができます。
特に中古車を購入する際には、修復歴の有無をしっかりと確認し、トラブルを避けることが重要です。
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